今そこにある”もう一つ”の危機:ネットで加害者、被害者にならないために。

まずこちらを。

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テラハに出演中の女子プロレスラー 木村花さんが亡くなった。
原因はSNSによる誹謗中傷とか。

コロナが広がり、ネットの滞在率も多くなり、SNSも盛んになった反面、
SNS上の人間関係を懸念していました。

SNS疲れが起き、こういう最悪の事態が起きるのではないかなと。

ただでさえ、ストレスを抱えている中で、目に見えない、言葉というのは傷つきやすい。

盛んになるにつれ、SNSを中心にいろいろな情報が入ってくる。
情報が早く入る分、見えなくてもいいものまで見えたり。

リアルな対面での話なら、売り言葉に買い言葉で感情的に言ってしまうこともあるでしょう。
でも、文字というのは、残ってしまう。

その文字は残り、何度も目にすることにより、威力は増していく。

以前、SNS上で「イチゴちゃん運動」なるものを、冗談半分で提案した。
普段、セールスライティングなどで言葉を使う職業としては、言葉の力は多少なりとも理解しているつもり。

言葉や文字で、「買わない商品」を「買いたくなる商品」にするということは、購買意欲という「心」を動かすことができ、
絶大な力がある。

読めば読むほど、買いたくなり、そして、気になってまた見たくなる。

でも、逆もしかり。。。

言葉や文字で手を下さず、人を殺めることもできる。
言葉には言霊といわれ、実際の発言以上に文字にした言葉には魂があると。

そんな中で、罵声などを感情的に文字で送ると、
それはずっと残り、その時の感情的な発言が、何度も目に入ってしまえば、その時の感情がまた戻ってきてしまったり、
読み手への力も増していく。

だから、罵声などを「イチゴちゃん」という言葉に変換すれば、あとから見たときに、
意味が分からず、どこかした、かわいらしい「イチゴちゃん」という言葉が、緩和してくれるのではないかなと。

「アホじゃない」っという言葉を「いちごちゃんじゃない」というように。

コロナがはじまって、ネットの時間が多くなり、自粛になってオンラインによるコミュニケーションも増えた。
はじめは楽しく会話をするが、実際は人間同士の付き合い。

最初は盛り上がるが、そのうち慣れてきたときに、不満が出てくる。
仲間外れやいじめと同じ環境。

ログインの状態を見てみたり、投稿が目に付いたり。
極論を言えば、自分宛じゃないにしても、自分宛だと思うようになったり。

僕は必ずSNS疲れがでてきて、こういう事態が必ず起こると思った。

ネットは匿名でも簡単にヒーローやスターになれる。
コメントやいいね、フォロワーが増えれば、指示されていると錯覚し、
言葉もエスカレートになり、その結果、拡散された言葉は、集団心理によって拡張され力が増す。

発信した人間は、その影響力を錯覚して、更なる激しい言葉を発信するようになる。
でも蓋を開けてみれば、何でもないただの人・・いや、もっと言えば、ネットだから強く発信できる人で発信者が一番の臆病者ということも。

対面であってしまえば、こんな人?なんてことも多くはない。

ネットだから言える権威。バーチャルな権威。

ネットの言葉は、痛みが伝わらない、ステルス性のガンのようなもの

実際に喧嘩などをすれば、お互いが痛みを伴う。
殴り合いになれば、お互いが痛い思いをする。

僕もあります。感情的に喧嘩になったり。

小学生の時、感情的に喧嘩になり、相手を骨折させてしまったときがありました。
その時は怒りでしたが、翌日、コルセットを巻いて、痛々しく投稿する彼を見て胸が痛かった。

怒りが収まれば、お互い仲良く話す。
喧嘩なんてそんなもんです。

でも、怒りの感情がなくなったあとに見る、あの姿に僕は苦しかった。

ネットは、やっぱり匿名性が高い。
相手の痛みが伝わらない。

どれだけ相手が痛みを負ったのか?どれだけ相手が傷ついたか・・・
痛みが見えないステルス性の病気のような。

人から見たら大したことではないかもしれないが、
本人にとっては重要なこともある。

これを、「弱い相手が悪い」といえるのか?
事が起きたときに「そんなことまで思ってなかった」と言えるのか?

事が起きてからは遅い。

そして、怖いのは、このネットいう架空の空間において、以前から言う正義のぶつかり合いによる、負の連鎖が起きるのではと。
攻めた人が今度は攻められる。

だから、僕は「イチゴちゃん運動」なんて馬鹿な話をした。

今、政治批判や芸能人や著名人への非難も多くあります。
意見を言うのは良いかもしれない。

でも、政治家や芸能人だって、一人の人間。
もしかしたら、有名税としてこのあたりのメンタルも持って行いとできないかもしれない。

でもその子供や家族、身内は立場に関係ない。。。。

僕のところでは、前にでれば必ずアンチがでるよ・・って先にくぎを刺す。

犯人捜しで犯人が今度は叩かれる。

加害者、被害者にならないように。

ホントに、痛ましい。。

笑っているけど、傷ついている人もいる。
喜んでいるけど、本当は喜んでいない人もいるかもしれない。

コロナはウィルスがあり対策ができるかもしれないが、
言葉のウィルスは対策がしようがない。

それこそオンラインの「ソーシャルディスタンス」が必要ではないかなと。

オフラインと同じ付き合い方、考え方をしていては、必ずつぶれる。
どんなにライブなどで距離が近くなったとしても、オフラインには及ばない。

逆に、オンラインで距離が近くなった分、錯覚して、オフライン感覚で受け入れてしまうのかも。

オンラインの正しい接し方。
そして、その発言や言葉。

送る前に、一度、メモに書いて、ひと呼吸おいてから送ってみてほしい。

ちなみに僕は、短気で意外とさみしがり屋で疑い深い小心者なので、見たくないものは、見ないようにし、
感情的になったときは、メモに書いたり、また、ラインなどの場合は、すぐに送信取り消しをするときなど多々。

今は困難はコロナだけで十分です。

もっといい風にネットを使ってもらえばいいかなと。

嘘でもほんとに見せられ、軽いは言葉でも重くさせることのできる環境。

良く見えない分、錯覚や誤解も起きやすい。

真偽を見極める目を。
傷つけたことも、傷ついたこともある立場だから言えるお願いです。